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zoom RSS 電車の帯色に関する考察 -なぜ東急田園都市線5000系はダサいのか-

<<   作成日時 : 2006/06/04 17:14   >>

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こんにちは。「東急東横線の車両をやたら見かける東急田園都市線ユーザー」のなかたんです。両線には新型車両5000系シリーズが走っていて、ぱっと見の違いといえば編成両数とラインカラーとして配されている帯の色、ということくらいですが(遠めなので行き先表示機は無視)、しかし、その印象は大きく異なります。自分の主観としては東横線5050系は結構いけているのですが、田園都市線5000系ははっきり言ってありえない。運よく5000系が入る可能性のある電車には乗ってないのが救いです(爆)。この記事ではその謎をといていこうと思います。

その前に、東急といえばステンレスの電車ですが、そこでステンレスになってからの東急の電車の色の変化を見ていこうと。まず、ステンレス車導入当初ですが、塗装をなくしたいことと当時は技術的に必要だった「ひだ」のところがアクセントにもなることから地のままでまったく帯をつけるなどの装飾はなされていませんでした。
ステンレス初期車





ステンレス地の色:silver(#c0c0c0,H:0,S:0,V:75)
あ、電車の絵?の下の部分はこの絵で使った色です。主観が入ってますので実際と異なる可能性があることをご了承を。後ろの方はHSV色空間といいまして、H:色相(0〜360で一周)、S:彩度(0〜100で高いほど鮮やか)、V:明度(0〜100で高いほど明るい)となっています。

1980年代になって、東急はひだの少ない軽量ステンレス車・8090系を開発。あらかじめ試作車で「ひだが少ないのに飾り帯がないのは間抜け」ということがわかっていたのか、側面にコーポレートカラーにして8500系の正面で実績のあった赤い帯が入るようになりました。そしてこれは9000・1000・2000の各系にも引き継がれ、さらには一部リニューアル車にも波及しています。帯の本数・太さ細さはありますがざくっとこんな感じ。
軽量ステンレス車





基本帯の色:red(#ff0000,H:0,S:100,V:100)
ちなみに、「ステンレス車の塗装を鋼製車にも波及させる」という場合、地の色に相当するのが白やアイボリーが多いのはシルバーが明るい無彩色ということから言えば理にかなっている、というわけですね。まさか濃い灰色や黒にするわけにもいかないし。

いよいよ「ひだなしステンレス」の時代になり、東急も目黒線向け3000系を投入しました。アクセントカラーに紺色が追加され、正面デザインも9000・1000・2000の各系の機能一辺倒から大きく変化したので東横線に先行投入されたときは感動したものです。といいつつ絵はめんどくさいので省略(ぉぃ)。

そしてついにあの田園都市線5000系デビューです。初めて見たときにはその色使いにあ然。
田園都市線





上部帯の色:lawngreen(#7cfc00,H:90,S:100,V:98)
とても半蔵門線や伊勢崎線に出せたものではありません(言いすぎ)。

さて、その後目黒線にも車両増備の必要が生じましたが、3000系ではなく共通設計にできる5080系が投入されました。窓の上の帯は緑ではなく紺。つまりこれはラインカラーということだったんですね。逆に言うと3000系もラインカラーの考え方だったのかもしれません。
目黒線





上部帯の色:indigo(#4b0082,H:275,S:100,V:50)
ところでindigoって四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスのように紺というより藍なのでは(自爆)。

続いて東横線は5050系。ラインカラーは赤なのでもともとの色とかぶってしまうことから窓の上にはピンク色が配されました。
東横線





上部帯の色:pink(#ffc0cb,H:349,S:24,V:100)
もっとも、それを言ったら田園都市線も目黒線も厳密にはラインカラーと異なっていたり。

さて、ここまででHSVの差などから考えてみます。東横線ピンクは赤と比べて色相差はわずか(色相は0=360ですからね)で彩度を抑え、明度はそのまま。かなり同系色でまとまっています。一方、目黒線は真逆の考え方で色相差は約90、すなわち色相環の1/4の差で彩度は最大値のままですが明度を押さえることで成功しているようです。
明度が100の目黒線





上部帯の色:(#9600ff,H:275,S:100,V:100)
こんなの落ち着かないしそもそも目黒線じゃないです(爆)。

で、問題の田園都市線。赤から見て色相環は目黒線と反対方向に1/4の差、彩度と明度はほぼそのまま。色相180、すなわち色相環で反対側にあるのを補色、色相120(色相環で1/3差)を準補色というそうですがそのどちらにも達せず、さりとて同系色でもありません。そのような状況、彩度と明度をほぼ最大にしているとかえって浮いてしまう結果になるようです。色相をあまり変えるわけには行かないし、彩度を下げるとパステルカラーっぽくなって電車には不向きなので明度を下げてみましょう。
明度が50の田園都市線





上部帯の色:(#3f7f00,H:90,S:100,V:50)
あーちょっとは落ち着く。でもやはり赤は原色なので、取り合わせによってはどぎつくなるということがよくあるんですね。もうちょっとしっかり練った色作りをお願いしたいなと思います。

この記事作成に当たり、
Wikipedia - HSV色空間 他各項目
Fieldeastさんのソフト「FE - Color Palette」
翔泳社ホームページ辞典第3版
を参考にさせていただきました。ありがとうございます!



おまけ1:
せっかくなので大井町線と池上・多摩川線を作ってみました。
大井町線





上部帯の色:orange(#ffa500,H:39,S:100,V:100)

池上・多摩川線





上部帯の色:darkviolet(#9400d3,H:283,S:100,V:82)
どっちもびみょ〜



おまけ2:
相鉄が新しいグループマークを決めたそうで。で、分析してみるとブルーとオレンジで補色に近いところ。青の彩度・明度が押さえてあるとはいえ、お互いの色が主張しあってなんだかあまりうまく行ってないような。ところで緑はどこ行ったの〜



おまけ3:
6月になり、このブログも新しいテンプレートに。最初は新作「和風(金魚夏)」にしようと思ったのですが、やってみたらテンプレートの水色基調とカスタマイズした左端の茶色のグラデーションが合わず、結局同系色の「和風(金魚)」に。
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
行き先とか言ってありえない
大きく車両とかを編成したいつもりだった。


BlogPetのぴょこた
URL
2006/06/06 15:23
そりゃ、今でも「中央林間発久喜行き」に違和感を感じるのに、将来「海老名発森林公園行き」なんていうのもできかねませんからね。わけわからなくてありえません。
なかたん
2006/06/06 19:23

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