館長の不定期記

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zoom RSS 定常流vs.拍動流

<<   作成日時 : 2008/10/29 23:14   >>

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Yahoo!掲載フジサンケイビジネスアイにこんなニュースが出てました。

世界初方式の人工心臓で臨床試験

 テルモは28日、世界初のポンプ技術を応用した補助人工心臓の、国内臨床試験を10月上旬に開始したと発表した。
ちなみにこの補助人工心臓、ヨーロッパではすでに発売されているそうです。

どんな技術かというと、普通に使われるポンプの羽根車を磁気で浮かせる&回転させるということだそうで、こうしなければ実現は難しかったはずです。なぜなら、普通にモーター直結またはギアなどで変速させて羽根車を回す方式だと、どうしても軸受けが必要になります。ところが、そんじょそこらの軸受けだと血液に対して悪影響が大きい。すなわち血液が固まったり、素人目から見ても血液漏れが生じたりするわけで、このままだと実用にならないわけです。

でもこれ、「血圧」と「脈拍」の概念を大きく変えそうですね。いわゆる「普通の定常流ポンプ」ですから、その圧力は特に外乱などが加わらない限り一定。今回は補助人工心臓なので完全に心臓を置き換えるわけではありませんが、完全な置き換えになると「血圧は常に一定、脈拍ゼロ」という事態になりかねません。

一方、フランスからAFPBB Newsにこんなネタが届いています。






こちらはテルモと異なって完全人工心臓、すなわち人間の心臓の代わりを務め上げるもの。別の角度からテルモとの違いを見ると、こちらの方が形(や材質)はむしろ人間の心臓に近いのです。人間の心臓と同じような「ドクンドクン」という流れを特に「拍動流」と呼んでおり、「定常流か拍動流か」は人工心臓の永遠のテーマの一つ、と言っても過言ではないかもしれません。

定常流か拍動流か、どちらの方法が最終的なトレンドになるにせよ、人工心臓が安価に実用化されたら医学に大きな成果をもたらすことは間違いありません。「子供の心臓移植募金」は激減すると思いますし、某バチスタ手術を行うチームに問題が起きることもなくなるでしょう(爆)。個人的にも人工心臓との出会いがなかったら副都心線に開業1週間で乗ることもなかったかもしれませんし(謎)。

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補助人工心臓という逆ガラパゴス
昨日はとある検査器具を付けて就寝。そしたらまさか地震に起こされてしまう、という変な事態に陥ってしまっていましたが、今回の記事はそんな医療業界からの話題です。19日の厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の医療機器・体外診断薬部会で補助人工心臓2種を承認するということになったそうです。承認されるのはテルモ(東京)の「デュラハート」とサンメディカル技術研究所(長野)の「エバハート」。前者はこのブログで臨床試験開始について触れていますね。 ...続きを見る
館長の不定期記
2010/11/20 16:47

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